中秋の名月
1年で、お月様が最も美しく輝く夜。十五夜。
なぜ十五夜と呼ぶのでしょう
元は、旧暦8月15日(十五)の行事だったから。
十五夜に行うお月見は、信仰の対象でもある月を眺めながら、実りの秋、収穫に感謝する日本の伝統行事です。
月見の慣習は、平安時代に中国から伝わったとされています。貴族が名月を眺め宴をする風雅な催しで、江戸時代に庶民にも広がり、収穫を祝い、月にお供え物をして感謝するという形になったそうです。月の満ち欠けで暦をよんだり、月明かりを頼りにしたり、月は古来から暮らしに欠かせない指針であり、満月は豊穣の象徴でもありました。
旧暦は月の満ち欠けを基準としていましたが、現代の新暦は太陽の動きを基準としているので、ズレが生じ、十五夜は変動的です。例年は9月中旬ごろですが、2017年は10月4日でした。そして、中秋の名月は満月とは限らないそうで、2017年は、翌々日の6日に満月になります。いずれにせよ、秋の澄んだ夜空に浮かび上がる月は、孤高の存在で、静かな、けれど強力なパワーに満ちていますね。
ちなみに、次に十五夜と満月が一致するのは、2021年とのこと!
なぜすすきを供えるのでしょう
すすきは、神様の拠り所。ここに降りてきてくださいね、と目印になるように供えます。
また、すすきは実りの象徴の稲穂に似ていることから、その代役として供えられるようになりました。
触ってみると分かりますが、すすきの葉はかなり鋭く、下手をすると皮膚を切ってしまいそうなほど。その鋭利さから、魔除けにもなるとされています。
chibicoの近所のコンビニでは「お月見団子を購入したお客さまに、すすきをプレゼント!」という粋な計らいがあり、すすき欲しさに、まんまとそこでお団子を買いました(笑)車を走らせていた時、道路脇の斜面に登っている危なっかしいおばちゃんがいて。信号待ちで目を凝らして見ていたら、どうやらすすきを摘んでいたようです。おばちゃん、ガッツある!
なぜお月見団子を供えるのでしょう
豊穣の証、収穫の感謝の気持ちを込めて、満月に見立てた真ん丸のお団子を供えます。
↑ゆいが「これがいい」と決めたお団子。ポイントは、あんこ入り、串刺し、の2点だそう。
十五夜にちなんで、15個のお団子を三方に盛るのが正式ですが、現代ではそこにこだわる必要はないかもしれません。大家族か、お団子好きでない限り、15個のお団子はなかなか用意できないでしょう。
でも、来年はこどもたちと手作りして、小さなお団子を15個作ってみるのもいいですね♡
「まだお月様、出てないね」「待ってられないね、お団子食べちゃおうかな!」「ママ!白いお月様いるかもしれないから、お外で食べようよ!」トレーをバルコニーに運び出し、お月見ピクニック。
月、見ちゃいない(笑)
形式にとらわれず、楽しみながら、日本の行事を学んで欲しいと思います。
「お団子はん、まぁるいええお顔してまんなぁ。え?御里は火星!?ほぉほぉ。」
月に向かって熱唱中。
この時は雲に覆われて、白いお月様も見えませんでしたが。19時過ぎ頃から、雲の合間に煌々と美しいお月様を眺めることができましたね!
ちびっこふたりと、輝くお月様を見上げたひととき。そういう時間を大切にすることこそが、伝統行事を守る理由なのかもしれません。
ちなみに。
十五夜の水曜日はゆいの課外授業があり、お迎えの日。幼稚園に行くと、秋のコーナーが設けられていて。恵みの秋の収穫物がいろいろ飾られていました。
童心に返りますね♡
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