この世の中、本当に、おいしいものであふれている。
おいしいものの数だけ、笑顔とやさしさ、作り手の真摯な思いがあり
その味に出会う機会が人生に多くあればあるほど、しあわせになれると思う♡
村上開新堂のクッキー
紹介制でしか購入できない、高級クッキーとして名高い「村上開新堂」さん。
紅白のリボンやレトロでロマンチックなカードなど、ときめく!
明治初年(1868年)、村上光保が、国家政策の一環として洋菓子製造技術習得を命じられたことが、村上開新堂の歴史のはじまりです。
と、村上開新堂のHPにあるように、その歴史は150年に及びます。
大混乱の幕末から明治維新を経て、諸外国と対等に渡り合うために、奔走していた日本国。
国として未曽有の混乱の中でも、ひとりひとりの生き方、日々の生活の喜怒哀楽はきっとそこにあって。
そんな時代に、洋菓子にまっすぐにひたすら取り組んでいた、ひとりの人物。
村上光保は、海外の賓客をもてなし日夜舞踏会などが開かれていた鹿鳴館で、洋菓子の製造一切を担当していたそう。
そういうことに思いを馳せると、このクッキーの味わいがまた、格別なものになりますね。
1200gの大缶に、ぎっしり〜。
様々なクッキーが所狭しと、きっちり整然と敷き詰められていて、下から新しい種類のクッキーが顔を出す。
やたらとすべてが個包装になっている今時のお菓子とは、趣が異なります。
昔ながらのクッキーに加え、抹茶メレンゲや紅茶&スパイスは、近年追加された種類だそう。
メレンゲの下には、チョコレートクッキー&ヴァニラクリームが潜んでた♡
発掘する気分です。
どれからいただこうか、迷う迷う。
ももは、小さな粒の抹茶メレンゲが気に入って、つまむ手が止まらない。
クッキーとひとことで言っても、形、色、フレーバーは、様々。
全体的にハードクッキーで、素朴で昔なつかしい感じ。クッキーというか、ビスキュイ的な。バターたっぷりのやわらかいソフトタイプではないです。
やわらかいと、缶にきっちり敷き詰めて入れたら、砕けちゃいますよね。
銀紙で包装されていたこの分厚いクッキー、シトロンが、すごくおいしい!
パキッというか、パクッというか。
割るにもかじるにも、なかなか固い。けれど、噛むほどに、やわらかな風味が広がって。
スパイスクッキー&ベリージャム。
サンドされているジャムも、ニチッとした食感の、ロシアンクッキーさながら懐古的な味わい。
すべて手作業で行われているという、クッキーの型押しも見事です。
並べて、どれがどの味か、ちゃんと確認しながら味わいたいクッキー。
しあわせティータイム♡
ゆいは「かった!(固い)」と言いながらも、むしゃむしゃと。笑。
村上開新堂さん。
すでに会員の方に紹介してもらって、会員になってはじめて予約できるシステムで、近年、友人知人の輪が広がり過ぎて製造が追いつかないそう。
予約も、1年待ちとか、あり得ない状況!
そこで、つい最近、紹介も1年に3名までと制限が設けられました。
ますます、希少価値が高くなりますね。
クッキーの種類の豊富さ、型押しの綿密さ、すべての工程が手作りであること、さかのぼる歴史など、確かに、ロマンとその価値はあります。
大切な方への贈答品として、喜ばれる逸品。
自分用に買うかと言われれば、ゆいもももも「ばあばのクッキーの方がおいしいね」だって!
高級クッキーと母のホームメイドクッキー、なんと、負けず劣らず♡
ノスタルジア的要素は、うん、どちらにもあります。
色々なものを味わって、おいしさの原点を形成して、自分でその価値を判断できるようになって欲しいものです。
おいしいものは、ほんと、身近にあふれている。
感謝感謝♡
(Tちゃん、ありがとう!)
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